普通に印刷すると表現できない色があるってどういうこと?【特色】

誰しも絵の具を使って絵を描いた経験があると思います。
使いたい色の絵の具がなかった時には絵の具を掛け合わせて色を作る、こんな経験ももちろんあるんじゃないでしょうか。
印刷も同じです。
カラーで印刷をする時には一般的にCMYKの4色のインキを使って印刷します。
CMYKとはC=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=黒の略です。
ちなみになぜ黒は横文字じゃないの?という疑問が浮かぶと思いますので、別の記事で書きます!

CMYKのことをプロセスカラーと呼びますが、これらの組み合わせでは表現できない色があるんです。

たとえば、白色!や蛍光色、メタリックカラーやパステル色などが挙げられます。鮮やかなグリーンやオレンジも難しいです。

驚きですね!
そういったプロセスカラーで表現できない場合に使う特色と呼ばれるインキがあるんです。

そうです!
今回は特色について紹介をしていきたいと思います。

繰り返しになりますが、『特色』とは、プロセスカラー(CMYK)で表現できない色のことで、スポットカラーや特練色(トクレンショク)と呼ばれる場合もあります。

(ふつうのインキより少し高いです。)


そして、特色のカラーを使用する場合は、特色インキを使って印刷をします。

もっとも有名なのはDICさん。(DICさんHPはこちら

『DICカラー』といものがありまして、600種類以上の特色インキを扱っており、見本から好きな色をお選びいただけます。


そういった特別なインキをつかうことで思い通りの色に印刷できる特色印刷ですが、どんなメリットがあるのでしょうか?


・一般的な印刷では表現できない色を再現できる

・CMYKを組み合わせて作る一般色に比べて、仕上がりが安定する

※インキを調合して印刷する場合もあるので一概には言えません


こんなメリットがあるんです。

実際に特色を使用する例としては、企業ロゴを特色で再現し、コーポレートイメージカラー戦略をする場合や、金色や蛍光色など目立つ色を使う場合などがあります。

また、鮮やかなオレンジやグリーン、ピンクなどのパステルカラーは特色にしないときれいに再現できないと思います。


以上、今回は特色についてでした。

みなさんも特色を使った色鮮やかなシールを作ってみませんか?

関連して、データ上での色指定・特色指定についてもまた書ければと思います。


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フリマアプリやオリジナルグッズの作成が流行している現在(いま)、シールについて語ります。シールとは何か、シールの作り方、などなどオリジナルシール作りに役立つ情報がいっぱい!

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